責任ある組織として社会から認められるためには、その組織の事務力の不十分さや人材不足などの内部事情を言い訳にすることはできません。正しい会計には、事務力や経理知識をもとにした日々の努力の積み重ねと、それに対する真摯な姿勢が重要です。ＮＰＯ会計支援センターは、そうした「組織の頑張り」を支援いたします。
またＮＰＯ会計が抱える諸問題の解決や各方面への啓発をはじめ、ＮＰＯ法人や非営利活動がより一層充実し信頼を得ることで、その社会的評価の向上に寄与することを目的として以下の事業を行います。
- ＮＰＯ会計相談支援・アドバイザー派遣
- ＮＰＯ会計実務能力向上のための各種セミナー等の開催
- ＮＰＯ会計ソフトの提供
- 団体の設立・運営・解散・各種手続きに関する相談支援
会計支援への想い
ＮＰＯ法人の数も５万を超えるほどとなり、市民からのＮＰＯ法人の活動に対する期待もますます高まってきています。そしてＮＰＯ法人側も市民の期待にこたえられるよう責任を果たさなければならない状況です。ところが活動を重視すればするほど、後回しにされてしまうのが「会計」で、重要だということを理解してはいるけれども金銭的にも人材も余裕がなく、会計まで手がまわらないままで、、、という声をよく聞きます。
ＮＰＯ法人は、その信頼性は行政が担保するのではなく、自主、自立、自律のもとに自ら情報公開をして社会から信頼を得ていくことが求められます。そのためには、まず、日々の現金管理、帳簿、領収書の整理など、日々のひとつひとつを積み重ねたその結果としての財務諸表の公開でなければなりません。しかし残念ながら、ＮＰＯ法が求める情報公開に耐えうる組織としての会計にしっかりと取り組めているＮＰＯ法人は、まだまだ少ないのが現状です。時にはゆがんだ会計処理や、知らないが故の間違った会計処理によってせっかく素晴らしい活動をしているにもかかわらず、会計に対する信頼性が非常に低い法人も見かけられます。そんな中、少しでもＮＰＯ法人全体の会計のレベルアップができるようにと、約20年間、ＮＰＯ法人の会計支援に尽くしてきました。これからもそれぞれのＮＰＯ活動が、より一層社会からの信頼を得ることができるために最善を尽くしていきたいと思っております。
ＮＰＯ会計支援センター 代表 荻野俊子