ＮＰＯ会計支援センター

ＮＰＯ法では情報公開が義務づけられており、その主役となるのが「事業報告」と「会計報告」です。その法人の目的を達成するために、どのように活動を遂行し、どう目的を達成したかを報告するのが「事業報告」です。そしてその活動のための経済的資源をどのように調達してどのように活用したのか、その結果、法人の財政状態がどのようになっているのかを説明して示すのた「会計報告」です。「事業報告」と「会計報告」は非常に密接な関係にあり、お互いに補完することでＮＰＯ法人としての情報公開が成り立つのです。

非営利活動は、その法人の目的に賛同し共感する人や団体・組織から託された資金で成り立っています。外部から託された資金を使うわけですから、活動の結果、資金がどうなったのかを説明する責任があります。この説明責任を果たすことで組織の信頼性が高まり、活動の協力者、賛同者、仲間がさらに広がっていくことにつながります。特に行政からの監理や介入を受けずに、市民によってチェックされ市民によって育てられるＮＰＯ法人にとって、説明責任は重要な意味を持ちます。事業規模に関係なく、社会的信用を得るためにも真摯に会計に取り組むことが大切だと考えます。

「組織の信頼性」を念頭に置き、どのように会計ソフトを設定して利用すれば、事業報告を補完する形で会計面から説明責任を果たすことができるのか、ということを、団体様と共に一緒に考え提案させていただきます。そういった意味で、会計ソフトは単に勘定科目を決めて入力すればよい、というものではなく、会計の説明責任のために重要な役割を果たすものです。会計ソフトの設定や使い方とともに、ＮＰＯ法人としての在り方、事務局の資金管理の在り方などについても共に考えて支援させていただきます。

＜相談料金＞

＊会員（web会計ソフト利用）相談料金

相談種別	時間	料金（税込み）
電話・メール相談	１時間以内／回	会計ソフト利用料に含む
zoom等オンライン相談	２時間未満	11,000円／回
	２時間以上	16,500円／回
訪問・来所相談	２時間未満	22,000円＋交通費実費／回
	２時間以上	44,000円＋交通費実費／回
会計データ入力請負	仕訳数、事業数による	応相談

＊会員以外（他会計ソフト、エクセル等利用）相談料金

相談種別	時間	料金（税込み）
電話・メール相談	１時間以内／回	22,000円／年
zoom等オンライン相談	２時間未満	16,500円／回
	２時間以上	22,000円／回
訪問・来所相談	２時間未満	33,000円＋交通費実費／回
	２時間以上	55,000円＋交通費実費／回

現場で、共に考えることの大切さ

会計で最も大切なのは「日々のお金の管理」と「書類の整理」です。法人組織として、可能なかぎり間違いを極力減らせるように、不正が起きない仕組みを工夫しているか、ということについて検討してルール化しておくことが求められます。現場の資金取扱い状況の整備が「会計の信頼性」に直接つながることになります。ただし、整備の方法、ルール化は法人の人材配置の状況、お金の動き方、人間関係によってさまざまなため、答えはひとつではありません。ＮＰＯ会計支援センターでは、直接法人の資金取扱いの現場に伺わせていただき、それぞれの担当者の悩みや考え方を共有しつつ、どうすればお互いに無理のない範囲で資金管理の方法を整備し、誰が担っても間違いのないやり方でできるか、を共に考え取り組みます。

会計担当者の引継ぎ

時として、会計担当者が突然退職したり、急病で倒れてしまって会計処理が止まってしまうということがあります。事前に十分余裕があれば丁寧が引き継ぎもできますが現場ではなかなか思うように事が運ばないことが多々あります。そうなってしまってから、たちまち身動きが取れなくなって焦るばかり、の状況となり、そのまま後回しになって取り返しがつかなくなって相談に来られるケースがあります。

会計処理は、担当者を信頼して任せること自体は問題ないのですが、それがブラックボックス化して「その人がいないとなにもわからない、どうしようもない」状況に陥ってしまうことがあります。そんな状況から「大きな間違い」や「不正」も発生する可能性があります。そうなると信頼性どころではありません。問題が起きる前に、まずは現状の会計管理状況を棚卸して整理し、手続きを透明化してわかりやすくできるように取り組む必要があります。これは会計処理だけではなく、会計にまつわる書類の整理（ファイリング）にも言えることです。担当者が入れ替わっても、組織として事務局の流れ、会計処理には影響がないようにルール化できるようにお手伝いさせていただきます。今、目の前のお金の管理で悩んでおられる方は、遠慮なく一度ご相談ください。